MiniMax H3 × Google Colab

コロと四角い空

MiniMax H3 で作った、10分の短編アニメです。

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あらすじ

まっしろな空に浮かぶ、27個の小さな箱でできた家。住んでいるのは、丸いロボットのコロです。ある夜、家のまんなかの赤い箱キューが抜け出して、家はかたむきはじめます。コロは、キューが残した赤い光のつぶを追って、まっしろな空へ飛び出します。

物語の解説

結末にふれています。見終わってから読むのがおすすめです。

この物語の芯

コロの家は、27個の小さな箱を3×3×3に積んだ四角い家です。まんなかにいる赤い箱のキューは、ふだんは動かず、目立つこともありません。けれど、キューが抜けたとたん、家はかたむきはじめます。まんなかの役目は、いなくなって初めて分かります。

これは、その「まんなか」をめぐる物語です。役目を持つことの窮屈さと、外の空を見てみたい気持ち。キューを家に戻すのは、コロの説得ではありません。最後に家に起きる小さな変化が、ふたりの出した答えです。

第1章 欠けた家

ある夜、キューはふわりと家を抜け出します。まんなかをなくした家は、少しずつかたむいていきます。コロの手がかりは、キューが残した赤い光のつぶだけ。「まってて、キュー」。コロは迷わず、まっしろな空へ飛び出します。

第2章 終わらない階段

光のつぶを追った先は、のぼっても、のぼっても、さっきと同じ段に戻ってしまう階段でした。コロは少し考えて、うしろ向きに歩いてみます。すると、階段の壁に小さな扉があらわれます。

「のぼるだけが、すすむことじゃないんだ」。前へ進もうとがんばるのをやめ、向きを変えたときに道がひらけます。この気づきが、ここから先の旅のしかたになります。

第3章 六角のトンネル

扉の向こうは、六角形のタイルが続くトンネルです。床のタイルは波のように色を変え、コロはその上をすべっていきます。こわいときは青く、うれしいときは赤く。トンネルの色は、コロの気持ちそのものです。

キューをさがす旅は、いつのまにか、コロ自身の心の中を進む旅になっています。トンネルのずっと先に、赤い光がちらりと見えます。

第4章 さかさまの空

トンネルを抜けると、空がさかさまになっていました。丸や三角や輪っかがしずかにまわり、輪っかは箱をすりぬけていきます。ここでは、ぶつからなくてもいいのです。

キューは、そこにいました。「あの家のまんなかは、きゅうくつなんだ。外の空を、見てみたかったの」。コロは、なにも言いません。連れ戻そうともせず、責めもせず、キューのとなりで空を見上げます。物語の中でいちばん静かで、いちばん大事な場面です。

第5章 万華鏡の帰り道

ふたりが歩きだすと、まわりは万華鏡になり、コロとキューがいくつも、いくつも映ります。「ほんものは、となりにいる、ふたりだけ」。数えきれない姿の中で、確かなのは、となりを歩く相手だけです。

家に戻ると、キューは自分から、まんなかにおさまります。そのかわり、家には空が見える窓がひとつ増えました。キューは役目を手放したのではありません。役目に戻りながら、外の空を見る場所を手に入れたのです。

最後の場面

最後の場面は、最初の場面と同じ構図に戻ります。ナレーションも最初と同じ一文ですが、一か所だけ違います。はじめは「うかんでいました」、最後は「うかんでいます」。思い出話として始まった物語が、いまも続いている話になって終わります。ぐるりと一周して戻ってくるので、そのまま最初から見返すこともできます。

作り方

映像
MiniMax H3(Google Colab の A100 で生成)
台本・絵コンテ
Claude
章の頭の絵
ChatGPT Images(Codex)
ナレーション
VOICEVOX:No.7
音楽
Stable Audio 3
制作
すん(株式会社S.U.N)

映像・絵・声・音楽はAIで作りました。75場面を8秒ずつ作り、前の場面の最後のコマから次の場面を始めてつないでいます。人の顔は場面を重ねると崩れやすいので、主役は丸いロボットと箱にしました。色はコーラルレッド・ティールグリーン・クリーム・藍の4色にしぼっています。最後の場面は、第1章の最初の絵に着地するように作りました。